第3回公演「DAHLIA/ソング&ダンス」を終えて

2019年9月29日(日)、桜台駅すぐのジョイジョイシアターにて第3回公演が行われました。
お陰様で座席数を越えるチケット申し込みがあり、満員御礼にて幕を閉じることが出来ました。
ご来場いただきましたお客様には、厚く御礼を申し上げます。

改めまして、今回の公演を写真と共に振り返っていきたいと思います。

◆新しい団員


今回の公演の稽古に入る時点で、実は団員は4人しかいませんでした!
社会人劇団という特性上、環境の変化に伴い退団される方もいるため、、、前回の公演が終わった後に残ったのは4人のみ。
(どうやら他の社会人劇団も、同じ悩みを抱えていらっしゃるようです。)
講師陣は頭を抱えながらあれやこれや議論をし、それでも残ってくれたメンバーには公演に出て欲しいという想いから、4人の役が主要となる物語を作りました。
それが第1部「DAHLIA」の始まりです。

広い稽古場でちょこんと小さな輪を作った4人で本読みを始め、このままこの人数での公演になってしまうのか・・・そう不安に思っていた矢先、見学や体験レッスンへの問い合わせが急激に増え、あれよあれよと新規団員が増えていき、いつの間にか賑やかな稽古場になっていました!

今年入った新団員たちは、何とも個性の強い猛者たち。
ありがたいことにダンスの経験者数人と、歌の経験者も入団してくれて、一気にミュージカル色が出てきました。
そして、今までは社会人のみで構成されていたCastaliaも、学生さんが2人入団しました。
(社会人劇団と銘打っておりますが、学生さんも大歓迎です!)

◆役作りへの追求

こうして無事にミュージカル「DAHLIA」の公演を行うことが出来ました。
初期メンバーの4人もホッとしたと思いますが、誰よりも講師陣が一番ホッとしていたことをここに付け加えておきます。笑


今回の「DAHLIA」は昨今のミュージカルには珍しく、ヒューマンドラマ色の濃い作品でした。
ミュージカルよりもストレートでの公演のほうが良いのでは、と考えたほどです。
内容もさることながら、かなりお客様と近いアトリエサイズの劇場での公演なので、ごまかしが効かない!
表情、目線、些細な手の動き、そういったものがダイレクトに伝わってしまうのは、良いところであり怖いところでもあります。
芝居に少しでも嘘が見えてしまったら作品が壊れてしまうほどの距離感で、この難しい題材をどう稽古していくか。
必然的に団員に求めることも多くなりました。

相手の台詞の何に引っ掛かってこの台詞が出てくるの?
この役が歩んできた人生ってどんなもの?
この台詞を言われて役としてどう思った?
なぜその動作をするの?

かなり突っ込んだ芝居稽古に戸惑う団員もいましたが、繰り返し稽古していく中で「役作り」とは、「台本を読み込む」とはどういうことか、少しずつ理解した上で稽古に臨むようになりました。

ミュージカルは歌やダンスもあるので、どうしても芝居は後回しになりがちです。
歌やダンスは技術が目に見えて分かりますが、芝居は技術が見えにくい部分もあるため「何となく出来るもの」と思っている方も少なくありません。
本当はちゃんとテクニックもありますし、基礎力、応用力がとても大事になってきます。
今回の「DAHLIA」は難しい題材だったと思いますが、最後の最後まで諦めず頑張ってくれたと思いますし、それが確実に団員たちの血となり肉となっているはずです。
そうして1つ公演が終わるたびにステップアップしていくことが、劇団と公演の質を高めていくことに繋がります。
それが「劇団」という形態の特色であり、魅力だと思います。

◆ソング&ダンス


後半の第2部は、ミュージカルらしく王道のショーをお届けしました。
往年のミュージカルを彷彿とさせるようなナンバーから若者に人気のナンバーまで、間に台詞を一切入れずに繋げていくショーです。
第2回公演のアンケートで「ダンスシーンをもっと見てみたい」という声をいただいていたこともあり、がっつりダンスを入れたいと思っていました。
せっかくダンス経験者も入団してくれたので、もう少しレベルアップした振付をしたいと考えていたところに、、、これもまた巡り合わせなのでしょうか。

この公演の稽古を始めて少し経った頃、前から振付をお願いしたいと思っていた先生が稽古の見学にいらしてくださって、そのまま公演の振付をしてくださることになりました!
この先生、ミュージカルが好きな方なら絶対に知っているであろう作品に立っていた、素晴らしい経歴の方です。
社会人劇団の振付をお願いするには贅沢なのでは、と思ってしまうほどでしたが、しかしその効果は絶大でした。

テクニックはもちろんなのですが、何よりもダンスは心の表現であること、自分を解放して思い切り全身表現をすることを熱心に教えてくださいました。
同じ振付でも、踊るメンバーは全員が全員ダンス経験者なわけではありません。
自分に技術が足りないと自覚している団員の一人が稽古途中で「お客様の前でこの状態のものをお観せするわけにはいかない」と言って、心が折れかける場面もありました。
そんな時でもしっかり相手の話を聞き、今自分に出来ることを精一杯やることを語る先生を見て、本当にこの先生にお願いして良かったと思いました。
現に、悩んでいた団員も一皮むけ、他の団員も踊ることに対しての殻が少し取れたような気がします。

まずはやってみる。
今出来なくても、やってみる。

とても単純だけど、簡単に出来ない方もたくさんいます。
だからこそ、飛び込んでみた時に違った景色が見えてくるのです。

ぜひ一度、Castaliaのダンスレッスンを受けてみてください。
先生自身も全力でレッスンする、なかなかぶっとんだレッスンですが笑、表現することって本当に楽しいですよ♪

◆公演を終えて


公演を終えてからの団員たちを見ると、明らかに変化しているのが分かります。
自分に足りないものとの向き合い方、仲間との絆。
そういったものが目に見えて変わっていて、講師としても嬉しい限りです。

Castaliaはアマチュアであってもプロと同じ意識を持って公演することをモットーにしています。
それは終始しかめっ面で緊張感たっぷり稽古するという意味ではありません。
休む時は仲間とゲラゲラ笑うこともあるし、ふざけることもある。
でも稽古となったらしっかり集中して稽古する。
観に来てくださるお客様のため、自分達のために頑張るのです。
日常では感じることの出来ない解放と集中の時間は、きっと人生を輝かせるパーツの一つとなるはずです。

レッスンに見学や体験レッスンに来られた方は「楽しそうだな」ときっと思ってもらえると思います。
そこから一歩踏み出して、その楽しそうな輪にぜひ飛び込んでみてください。
楽しそうが「楽しい!!」にきっと変わりますよ♪

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