稽古日誌 #204

50歳で飛び込んだ初めてのミュージカル。研という人間になる難しさ

50歳で飛び込んだ初めてのミュージカル。研という人間になる難しさ|劇団カスタリア 稽古日誌#204

みなさん、こんにちは!

今週の稽古日誌は、ひろ兄こと鈴木啓倫(ひろみち)が担当します。

丸椅子に腰かけ、台本を手に芝居の段取りを確かめる鈴木啓倫|劇団カスタリア 稽古日誌#204

早いもので、4月に入団したばかりだと思っていたら、すでに本番まであと1か月半に迫ってきました。

そんな中、研を演じる僕はどうかというと……毎回悩みまくる日々です(笑)。

稽古場に並び、同じ方向を向いて場面をつくる出演者たち|劇団カスタリア 稽古風景
箒を手に床を掃く場面を稽古する出演者|劇団カスタリア 場面稽古

ダンスも歌も芝居も未経験のまま飛び込んだミュージカルの世界。

最初は何もかもが新鮮で、ただただ楽しかったのですが、稽古が進むにつれて、自分にできないことが次々と見えてきました。

白いワンピース姿で立ち位置を確かめる出演者|劇団カスタリア 稽古風景
向かい合って台詞を交わす2人|劇団カスタリア 場面稽古

最近では、初めて自分にも歌をいただきました!

自分が歌うパートができたことは本当に嬉しくて、テンションが上がったのですが……。

いざ歌ってみると、これが全然ハモれない!!

何度やってもうまくいかず、嬉しい反面、泣きそうになることもしばしば(笑)。

キーボードの前でマイクを持ち、声を合わせる3人|劇団カスタリア 歌稽古

さらに、研が登場する場面は物語においても非常に重要なシーン。

そのことを考えると、正直なところ、ものすごいプレッシャーを感じています。

稽古場の床に座り、出番を待ちながら台本を確認する団員たち|劇団カスタリア 稽古の合間
衣裳を腕に抱えて並ぶ出演者たち|劇団カスタリア 衣裳合わせ

そして、何より難しいと感じているのが「研という人間になること」です。

研は公や千代さんやハウスのみんなに対して何を考え、何を感じ、どうしてその言葉を口にするのか。

頭では理解しようとしているつもりでも、いざ演じてみると、どうしても普段の自分が顔を出してしまいます。

自分ではない誰かの気持ちになり、その人間として舞台の上で生きる。

言葉にすると簡単そうですが、これが本当に難しい!

先生からいただいたアドバイスを思い返しながら、ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しています。

段ボールを手分けして運ぶ団員たち|劇団カスタリア 劇場での作業
机をはさんで向かい合い、段取りを相談する団員|劇団カスタリア 稽古の合間

正直、うまくできない自分にもどかしさを感じております。

でも、そんな毎日も、今まで経験したことのない世界に飛び込んだからこそ味わえるものなんだと思っています。

50歳を過ぎて、こんなにもできないことに直面し、悩み、挑戦する機会があるというのも、考えてみればなかなか貴重な経験ですよね。

そして、そんな僕に根気強く向き合ってくださる先生方や、劇団のみんなには、本当に感謝しています。

本番まで残された時間は決して長くありません。

少しでも研という人間に近づけるように、そして観に来てくださる皆さんに物語を届けられるように、最後まで前向きに取り組んでいきたいと思います。

せっかく飛び込んだ初めてのミュージカル。

悩むことも、苦労することも、全部ひっくるめて楽しみながら、本番まで走りきりたいと思います!

残り1か月半、みなさん、一緒に頑張りましょう!!

鈴木啓倫

この時期の公演 第9回「金曜日の食卓」

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